「会社に出勤する前にコンビニでコーヒーを買う」のが私の日課でした。
しかしよく考えてみたら「いいようにコンビニに踊らされているな」ということに気づいてしまいました。
ここではコンビニ通いが習慣になった会社員の感じたことと、その会社員の末路を紹介していきます。
「100円コーヒー」というワナ
コンビニの入り口付近に置いてあるカップに入れるコーヒーがありますよね。
100円で買える手軽さもあってコーヒーを買いにお客さんが店内に入ってきますし、私のように毎日買う人も多いリピート率の高い商品です。
そしてコーヒーを入れるボタンを押してコーヒーを入れている待ち時間の間に店内を見渡します。
そのときに「おいしそうなお菓子がある」とか「レジにあるチキンがうまそう」とかついほかのものが目に入ってしまいます。
そういうのを見かけるとコーヒーを買うだけでは済みません。
結局コーヒーだけでは物足りないので、コーヒーに合う甘いお菓子とかよけいなものを買ってしまうわけです。
100円コーヒーは利益を出すための商品ではなく、客を店内に導くための「ワナ」なんですね。
店員のあいさつは客を誘導している
コンビニの入り口のドアが「ウィーン」って開いて中に入ると、右か左にレジがあってそこに店員がいます。
そして客が入ってくれば店員が「いらっしゃいませ」って言いますよね。
いらっしゃませー
そうすると客はその声に反発するように、反対側の本や雑誌が置いてある方へ進みます。
中には店員がいるレジの前を通っていく人もいますが、ほとんどの人はそうした動きをします。
この店員の「いらっしゃいませー」は、お客さんを店の奥の方へ誘導するための掛け声なのです。
いらっしゃいませー(奥へ行ってね)
私のような会社員はアホみたいに簡単に誘導されます。
そして飲みものを選ぶことになる
店の奥の方には水や炭酸飲料やビールなどの人気の飲料商品が置いてあります。
店員の声でここへ誘導されます。
上で紹介したように飲み物は人気のある商品ですので、ここで何かをつかまされます。
しかしここまで来てしまったら、味気ない水や飲み物だけでは満足できません。
その後は食べ物です。
飲料コーナーからレジへ行く間には多くのトラップが待ちかまえています。
ポテトチップスなどのお菓子やカップ麺のコーナーと、弁当やパスタやパンやおにぎりやスイーツなどのコーナーを通らないといけません。
ここでいろんな商品が目にとまります。
「最新のおいしそうなスイーツが出ている!」とか「とみ田の豚ラーメン食いてー」とか誘惑されるのです。
もうこの時点で普通の人はその誘惑から逃れられません。
ここで魅惑的な商品が目に入ってしまい、最初は買う気がなかったものを、つい買ってしまうのですね。
その場で買わなかったとしても、その商品が脳裏に焼き付いてしまって離れません。
そして「さっきのスイーツ、後で買おうかな」という気になってしまいます。
買うまで脳裏から離れることなく、後日また店に来てその商品を買うことになるのです。
ありがとうございまーす!
その巧妙さには、恐ろしさを感じます。
しかし、ここまでで店に入った客はどこがいけなかったのか?
もうコンビニに入って店員に誘導されている時点で、コンビニの思うままに動かされているのです。
お客さんは自覚しているのかわかりませんが、「客を動かしてお金を出してくれるように」コンビニがつくられているのです。
コンビニは常連客を多くつくることを考えている
コンビニが生き残っていくためには、なんとしてでも客に来店してもらわないといけません。
その中でも上質の客はいわゆる「常連客」です。
店側としてはこれをどれだけつくれるかにかかっているのです。
お客さんが店内に入ってきたときに、いろんな商品を「爆買い」するように仕組んでいるわけではないのです。
コンビニに落とすお金は少なくても「常連客がほぼ毎日来てくれる」ように習慣づけることが重要なのです。
それがコンビニの戦略です。
もはやだれもがコンビニの常連客になる可能性があります。
朝の通学や通勤時に朝食を買ったり、またはお昼ゴハンやおやつを買うために、夜遅くなれば「夕飯はコンビニでいいか」ぐらいに思って通ってしまいます。
誰もが何の疑問ももたずにコンビニに入っていくのです。
こうなると財布のヒモもゆるみ切ってしまい「コンビニで毎月いくら使っているのかわからない」とか。
「買いたいものがなくても明かりがついていると、つい入っちゃう」とか。
「コンビニで売っているものは体に悪くないだろう」など、何も疑問を持つことなくなってしまうのです。
もはやコンビニが生活の一部になってしまって、なくてはならないものなります。
買いたいものがなくてもコンビニに入る習慣をつけてしまえばコンビニ側の目標達成です。
コンビニはこうした常連客を一人でも多く作りたいのですね。
コンビニ通いが習慣になった会社員の末路
コンビニは本当に便利です。
しかしその便利さを受け取る代償として、わたしたちが犠牲にしている面もあります。
その犠牲にしているものは、自分の「お金」であったり「健康」だったりするのです。
何気なく入ったコンビニでスナック菓子や炭酸飲料やビールなどを買っておいしいものを飲み食いして、一時の楽しさを得ることができます。
しかしコンビニに入らずにそのまま素通りしていれば、自分のお金が減ることもなかったし、よけいなカロリーをとって体重が増えることもなかったのです。
一時の欲望をガマンすることができれば、「お金がたまる」とか「摂取カロリーが減る」などの2つのメリットを得ることができるのです。
意外と簡単なように思えますが…
コンビニは消費者の節制する心をブチ破ってくる
そんな2つのメリットがありながらも、コンビニはそんな壁をブチ破る戦略を考えてきます。
何しろ自分たちが生き残るためには、常連客をつくることが大きな目的ですから、あの手この手を考えてきます。
常連客をつくるためには「中毒性」を持った商品をそろえることが重要です。
ある意味、中毒性のある商品のとりこにしてしまえば、客もお店に通ってくれるようになります。
そのためにコンビニもいろんなデータを集めて商品を選別しているのですね。
中毒性の高い商品はコーヒーやスナック菓子やラーメンなどもそうですが、鉄板なのは「アルコール」と「甘い食べ物」です。
これにハマってしまってやめられない人も多いですよね。
お酒を飲むことが習慣になっていつもコンビニに通ってしまい、コンビニで冷たいビールやハイボールを買うことが毎日のルーティーンになっている人もいますよね。
そしてお酒を飲む量が徐々に増えていき、しまいにはお酒を断つことができずアルコール中毒になってしまう人もいます。
最近のコンビニはお酒に合うおつまみも種類豊富にそろっていますから、どうしても心が引かれてしまいます。
またはスイーツやお菓子などの甘いものが大好きで、毎日甘いものを食べていたら糖尿病になってしまった人もいるでしょう。
特にコンビニは各社ともスイーツ系のお菓子には力を入れていて、時期ごとに最新商品を投入して消費者の心を離さないように気を配っています。
老若男女問わず甘い食べ物が好きな人が多いので、常連客をつくるには絶対に外せない商品です。
「毎日甘いものを食べるけど、家に帰ってからもお酒を飲む」という方はアル中と糖尿病の両方を心配しないといけません。
さらにはコンビニにお金を使い過ぎて貯金もなく「病気になった時に病院に行く治療代もない」となったら本末転倒です。
一時の食の楽しみのために自分の人生が狂ってしまったら本当に後悔しますよね。
コンビニの常連になっている人は、こうしたアルコールや甘い食べ物の中毒になっていないかどうかを一度考えてみる必要があります。
コンビニはむやみに入るものではない
コンビニは何の目的もなしに、気軽に入るところではありません。
「時間があるからちょっと立ち寄るか」なんてのは自分からワナにかかりに行くようなものです。
入ったら最後、あなたはコンビニに心を握られてしまい、知らぬ間に財布からお金を吸い取られ、その代わりにブクブク太った体型に様変わりするのです。
しかも本人はそんなことを気にしていません。
むしろ「自宅近くにコンビニがあることが幸せ!」ぐらいに思っていますから、もはや手に負えません。
自分の貯金額の少なさや健康診断の悪い結果を見て「やってしまったー」ぐらいに思うかもしれません。
しかしもうコンビニなしでは生きられないのですから、その後のコンビニ通いの生活スタイルは変わりません。
行きつく先は「デブ貧乏」となり、さらに病気になれば病院通いで家計を圧迫し、3重苦のトリプルコンボとなり役満です。
ではどうしたらいいのか?
コンビニには入らない方がいいのです。
特に夜の仕事で疲れた帰り道にコンビニの明かりを見るとつい入りたくなりますが、そんなときは遠回りして帰るか足早で通り過ぎましょう。
「小腹がすいたからファミチキでも食べようかな」と気軽に入ったら最後、知らないうちに「ファミマに通う習慣」を植え付けられてしまいます。
十分気をつけましょう。
もしコンビニで買いたいものがあるのなら店内でキョロキョロせずに、目的の商品を取ったらすぐにレジで会計を済ませて外に出ましょう。
私たちは自分の好きな食べ物や見たことがないおいしそうな食べ物を見てしまうと、どうしてもそれが欲しくなってしまいます。
人間はそのように作られているのですから、できることはなるべく情報を遮断してみないことです。
そうした欲望を最小限に抑えるためにも、目的をはたしたら即刻コンビニから離れたほうがいいのです。
いかがでしたでしょうか。
コンビニは「データで作られた要塞」のようなものです。
特にAIでデータ収集が発達した今は人間の趣味趣向や行動の仕方が丸わかりになっています。
多くの人が好む商品が店内に置いてありますし、多くの人がそれらの商品にハマるようにできているのです。
それに消費者が対抗するためには、むやみに入らないことです。
もしコンビニに入るときには「私はハマるかもしれない」ということを念頭において節制する気持ちを持つことをおすすめします。
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