宝くじを買うのはお金がもったいない!その理由を説明します

みなさんは宝くじを買ったことがありますか?

テレビで宝くじのCMを見るため「ちょっと買ってみようかな」と興味を持っていたり、

「年末ジャンボ宝くじやサマージャンボ宝くじは、いつも買うのが習慣になっている」という方も多いでしょう。

私も宝くじを買っていた時期がありました。

1万円分ぐらい買ってみたこともありましたが、結局買った金額以上のお金が戻ってくることはありませんでした。

そのときに「やっぱり宝くじは当たらないな」と気付くのですが、月日が経てばそのことを忘れてしまいます。

そしてまた「買ってみようかな」という気持ちが出てきたりするのです。

そしてまた買って「ハズれた!」という繰り返し。

情けないほどに、まったく学習していません。

それをくり返してみた結果、アホな私でも徐々に理解できるようになって結局、「宝くじは買わない方がいい」という結論に至りました。

「宝くじは買わない」という選択肢が一番ベストなのです。

負け惜しみじゃありませんが、その辺の話をしていこうと思います。

 

宝くじが当たる確率はどのくらいある?

まず宝くじが当たる確率がどのくらいあるのか見てみましょう。

下の図は「年末ジャンボ宝くじ」の当せん確率をまとめた表です。

画像は「マネーの達人」よりお借りしました。

年末ジャンボ宝くじは発売総数4,600万本のうち1等の当せん本数は23本です。

その1等の当せん確率は0.000005%という天文学的に小さい値です。

冷静に考えると「こんなのどうやって当てるんだ?」という話ですよね。

ハッキリ言って、0.000005%は0%と同じです。

ハードルを下げて「当せん金10万円以上」を見ても、当たる確率は0.0115%というかなり小さい値です。

10万円を当てるのすら至難の業です。

この確率の数字を見るとわかりますが、ハッキリ言って「宝くじは当たらない」のです。

もちろん、この世の中に1等を当てた当せん者はいます。

しかしそんなことは問題ではないのです。

限りなくゼロに近い当せん確率に自分の大切なお金をかけるものではありません。

大切なお金をドブに捨てるようなものです。

また高額の賞金は宝くじを買う人間をおびき寄せるための「エサ」です。

それで人間の欲を刺激して多くの人を集めるわけですが、宝くじを買う人間を見て売る側は「釣れた!」と思っているでしょう。

宝くじ売り場の前に行列ができれば「今年も大量だ!」と大喜びしていることでしょう。

 

「宝くじを当てた」ことが人生を狂わせる

宝くじを買って賞金が当たると、それでハマってしまう人もいます。

例えば1万円ぐらいの少額の金額でも当たるとうれしくなりますよね。

当せんすると「自分は運がいい!」とか「7億円も夢じゃない」と思い込んで、次も買うようになります。

でもその後は何度買っても、まったく当たりません。

それでも当たったときの興奮が頭の中に刷り込まれているために、「今度こそは当たる」と次へ期待してしまうのです。

その後も宝くじを買い続けて、そのうちお金を使い果たしてしまう人もいます。

このように自分が興奮してしまうほどの金額を当てたときは、その時の衝撃が忘れられずに、その後ものめりこんでしまう人も多いのですね。

麻薬のように、そのときの興奮が記憶に残っていて消えないために、宝くじと聞くと期待値が上がってしまって、やめるにやめられなくなってしまうのです。

一度ハマってしまえば、会社で稼いだ給料や生活費を宝くじにまわしてしまい、生活ができなくなってしまうこともあります。

宝くじに当たったときの衝撃と興奮が、その後の自分の人生を変えてしまうのです。

 

宝くじで大金が当たったあとの行動の仕方

実際に夢がかなって、「年末ジャンボ宝くじで1等の7億円が当たったらどうなるのでしょうか?」

私も当てたことはないので、これから先はあくまで想像の話ですが、「こんな感じになるのではないか?」という話をしていきます。

億単位の大金を手にしたときは、手が震えて頭の中がボンヤリするぐらいにわけがわからなくなります。

7億円を手に入れても現実味がありません。

しかし徐々に自分が使える金額の大きさに気づき「これは私が使えるんだ!」と、夜は眠れないぐらい興奮してうれしくなります。

こうなると、とめどなく欲望がわいてきます。

自分の欲しかったものが値段など気にせずに買うことができます。

車や旅行やマンションや家など、それまで自分の給料では手に届かなかった高いものが手に入るようになります。

また自分の好きな食べ物も選び放題です。

これまでは安い焼肉屋で満足していましたが、これからは叙々苑などの高級店で豪遊できます。

その味やサービスの高さを知ると、もう高級店でしか満足できなくなります。

中には大金を当てたことにより仕事をする意欲がなくなってしまう人もいるでしょう。

「年収400万程度の会社で仕事をしているのがバカらしくなってきた」と会社を辞めてしまう人もいると思います。

そして退職してからヒマな時間ができると、「何にお金を使おうか?」とそれしか考えなくなります。

 

物欲に振り回される「ハウスマネー効果」

それまでは身の丈にあった生活していたけど、大金が手に入ったことで「ほしかったものが何でも買える」ようになります。

そうなると際限なく物欲がふくらみます。

最初はほしいものが特になくても、現実に何でも手に入れることがわかると、次から次へとほしいものや行きたい場所などが頭に浮かんできます。

そして頭の中は幸福感で満たされていきます。

夢のような気分で現実感がうすれて浮かれた気持ちになり、その分だけ判断力も甘くなります。

あつかい慣れていない大金を手にすると、特にそうなると思います。

「大金を得たのだから、このくらいのぜいたくはしてもいいよな」

「まだまだ金はいくらでも余っている」

という理由で自分を納得させて次々に散財していきます。

「お金を節約しよう」とする気は当然、起きなくなるのです。

もうそうなると本人でも気がつかないうちに、あっという間に大金を使ってしまうこともあるのです。

これは「ハウスマネー効果」とも呼ばれています。

「苦労して少しずつ稼いだお金よりも、幸運で得られたお金のほうが、荒っぽく使われやすい」

と言われています。

または「運良く手に入ったお金だから、たとえなくなっても気にならない」という気持ちがどこかではたらくのです。

日本にも「悪銭身につかず」という「楽して得たお金はすぐになくなってしまう」という意味のことわざがありますよね。

もちろん宝くじで当たった賞金を自分の将来のために大切に使う人もいます。

反対に「手に入った大金の上手な使い方を知らない人」もいるのです。

「私はそんな風にはならない」という方もいますが、人間の欲望は、本人も気付かないうちにむき出しになります。

欲望が抑えきれなくなれば、たくさんあったお金もあっという間に減ってしまうのです。

そして、気づいたときには、もうほとんどお金が残っていません。

残っているのは、お金があった時に一緒にふくらんだ「ぜいたくしたい気持ち」だけです。

もうお金はないのに「以前食べたフルコースの料理やワインの味が忘れられない」とか、

「旅行で行ったあの場所にもう一度行ってみたい」と思って、借金までして同じことをする人もいます。

それで自己破産をしたり、まわりの人にお金を借りて迷惑をかけてしまうこともあります。

そんなことにならないように気をつけたいですね。

 

大金が当たってもそれを使いこなせない

お金持ちの富裕層の人たちは、金銭感覚がしっかりしている方も多いです。

一般の人たちから見れば富裕層の人たちは高額なものを次々に買ったり、海外旅行に頻繁に行くなどハデにお金を使っているイメージがあります。

ですが、そもそも持っているお金のケタが違うのです。

大金を散財しているようにも見えますが、節制する方法も知っています。

資産が1億円あっても100億円あっても、「どれだけの資産が減ったら今の生活レベルが維持できなくなるか?」を知っているのです。

言ってみれば、自分の資産の大きさに合わせた「お金の使い方」を知っているのです。

その生活レベルに合わせたお金の使い方が身についているですね。

ですので10万円や100万円単位の出費も簡単に決断できます。

しかし宝くじなどでいきなり大金を得た人間は違います。

年収400万円の生活だったら、そのお金の使い方もイメージできるし、計画を立てたお金の使い方ができると思いますが…

そこへいきなり1億円が舞い込んでくると、それまでとはまったく違う状況に変わりますよね。

 

「宝くじは買わないと当たらない」というけど…

「宝くじは買わないと当たらない」ということをよく聞きますが、実際は買っても当たりません。

ここが重要なポイントなのです。

確かに買うことで当たる可能性も出てくるのですが、当せんする確率の低さからみて、当たらないことを前提に考えた方がいいのです。

結局、「宝くじは買わないと当たらない」というのは、宝くじを売る側がつくった言葉です。

宝くじを買ってもらうための文句であって、買う側は「それもそうだね。やっぱり買っておこう」と、真に受けてはいけません。

売る側のいいカモになるだけです。

何度も言いますが、宝くじで大金は当たりません。

これまでたくさん宝くじを購入したけど、「結局どれだけ買っても大金は当たらない」という考えにたどりつくのが健全なのです。

今後はそれほど期待しないで買う金額を極力少なくするか、きっぱりやめたほうがいいのです。

宝くじをやめるには、「買っても当たらない」ということを自分にすり込んでいくことが大切なのです。

そして少額でも、次に期待させるような金額は当たらないほうがいいのですね。

宝くじがまったく当たらないと残念な気持ちになりますが、長い目で見れば、そのほうが自分自身のためになっているのです。

 

宝くじをいつまで買えば満足する?

宝くじを買うのは本人の自由ですが、どうなったら満足してやめる決心がつくのでしょうか。

「当せん金額の1等を当てるまでか」

「これまで損した分の元が取れるまでか」

「それとも死ぬまでか」

考えてみたことはありますか?

「ただ単純に楽しみのために買っている」という方も多いですが、宝くじを購入した金額が戻ってこないときは、確実に損をしているわけです。

自分の大切なお金や、売り場の前で並んでいる時間をムダにしているのです。

「宝くじを買うお金があったら家族でおいしいものが食べられた」とか、

「旅行に行くお金があったのに」とか、

「これまで宝くじを買った金額を合計したら、高級車を買えるぐらいの金額になる」

という人もいるでしょう。

当たる確率が非常に低い投資にお金をかけるよりは、その分のお金を地道に貯金したりお金の使い道を変えるなどした方がいいでしょう。

宝くじよりも、ほかのもっと有益なことにお金を使うことをおすすめします。

宝くじでは下の本がおもしろかったので、ぜひ読んでみてください。

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